日本の留学代理店カウンセラーとして下積み後、カナダの語学学校の日本人カウンセラー経験、オーストラリアの現地留学エージェントのカウンセラーとして、あらゆる視点に立ち、現在留学NPOの代表として運営を担っています。

実際の留学生やワーホリメーカーと少しでも近い距離で、アットホームで相談しやすいカウンセリングをモットーに現在は「ただ代行」するだけではないエージェントとして、留学手続きのノウハウを留学インストラクターとして個別コーチングをしています。

スポーツによる怪我防止の為に始めたヨガに出会い、現在は留学先でのストレスマネージメントとしてのヨガを勉強中。2019年末にはカナダにてヨガインストラクター資格(RYT200)を取得。常に新しい可能性を追求する留学インストラクター。

当初は15年計画で2035年まで、それが2年で終了

こんにちは、コウダイです。さて、先日は中秋祭がありました、日本のお盆のようなものの中国版のようなのですが、中華圏ではちょっとした連休になるようですね。

海外留学の面白い点は良きせぬ文化を学ぶ事にもあります。

英国を始め多くの英語圏はキリスト教ですが、人口の多い中国やインドはどこの国においても沢山の移民が住んでおり、大きなコミュニティを形成しています。当然のことながらそこにはお寺があり寺院がありモスクがあり。

ビジネスや国際経済に関わるにあたって海外の文化や暦、行動習慣を知っていることは何かしらの役に立つことであり、物事をスムーズに進める為のコツでもあります。

街の中を見渡せば走る車は、レキサスにメルセデスベンツ、BMWにテスラ、トヨタもNISSANやSUZUKI、Matsuda、日本車勢力のすごさにも驚かされます。それと同時に日本では見た事もない車、韓国のKIAやHundaiが当たり前のように走り回り、国際競争の縮図が見られます。

レキサスとトヨタの人気は恐るべし、そして誇るべしToyotaなのですが、一体どういう事なのでしょうか?スマホを触っていると「トヨタのウーブンシティが計画を終了する」という小さな小さなネットニュースが飛び込んできました。

News / 社会

「トヨタウーブン・シティ」地元、裾野市の未来構想が終了

https://carcareplus.jp/article/2022/09/09/6062.html

気づけば見なくなったトヨタイムズのCMと共に

Toyotaのニュースが出た後も、連日ビッグスキャンダルや統一教会の連続ですし、何よりも一切なくなってしまったトヨタタイムスのCMに出ていた香川照之の顔がどうしても頭によぎります。

まさか香川照之のせいだとは思いませんが、このタイミングでウーブンシティ構想まで辞めてしまうなんて、勘違いされてしまいそうですし、あれだけCMで豊田章男社長が語っていたウーブンシティだけに、説明責任に欠けるようにも感じます。

また、決して私は株主であるわけでもありませんし、ものすごいToyotaに詳しいわけではないのですが、あれだけ流れるトヨタタイムスとウーブンシティというキーワードが耳に残り、単純に構想自体に夢や妄想を抱いておりました。言うなれば、隠れウーブンシティファンだったというわけであります。

きっかけはあのCMですが、ウーブンシティを連呼するCMを初めて見た時にすぐにWoven Cityというコンセプトやスペルが浮かんだ人はどれくらいいたのでしょうか?私は全くもって、Wovenが出てこず、Urbunの発音間違ってるのか、章男?と当初毎回突っ込んでおり違和感を覚えていました。

しかし、あまりにもしつこいウーブンシティ構想のCMだった為、本当に言い間違えなのかと確認するとまさかのWovenCityというわけです。Woven=紡ぐ都市というのですから、造語もいいところじゃないですか!笑

そこからろくに調べもせずに私のWoven Cityの構想や妄想が広がっていきました。

紡ぐ都市で、電気自動車を大量に導入、そして富士の裾野に新しい街、Woven Cityを作るというのですからワクワクします。自動運転レーンがあり電気自動車オンリー等のまるで中国の東ガンや雄安等の新都市みたいな街を勝手に想像していました。

さらにはAmazon Goなどのような自動コンビニなどが出来たり等、そんな未来都市とトヨタのプロジェクトに感銘を受けただけあって、むしろいつかWoven Cityが出来たら行きたいなという、ダッシュ村やダッシュ島的な気持ちでも見ていただけに今回のWoven City構想終了は悲報は残念で仕方ありません。

色々な可能性があったはずのハウステンボス

もうひとつ、こういった街構想プロジェクトで言えば、今年2022年、経営難をかかえた旅行会社大手HISが経営続投を断念し香港企業に手放す事になった長崎のハウステンボスも日本の大きな損失でした。

https://www.fnn.jp/articles/-/410170

かつては江戸のエコシステムを再現しようと漁港や水路、市場や住宅街を揃えた新しい街を作り出すというコンセプトを考えだした池田武邦氏の構想をもとに、総工費5400億円で作られる事となったのがハウステンボスです。六本木ヒルズの総工費が約2400億円ですので、恐ろしい破格の金額です。結局バブル崩壊の為、破格の入場料を設定せざるを得ない結果となりましたが、エコタウンとしてのコンセプトは維持され、オランダを模した村が完成します。

まさに街として作られたハウステンボスはトヨタにとっては最高の実験的な都市としてWoven Cityになり得る素材であったのですから香港の会社ではなく、日本のトヨタに買い取って欲しかったものです。

さて香港にとって、ハウステンボスとは一体なんなのでしょう?

もしかして香港企業に買い取られた事によってハウステンボスは香港タウンとして生まれ変わるのでしょうか?約152ヘクタールの広大な土地はディズニーランドとシーを合わせたほどの広さと同等であり、私有地であれば自動運転レーン等のインフラ作成もしやすいのかもしれません。

売却価格は総工費の5分の1程度、約1000億円と言われるハウステンボスが小さな香港の街として生まれ変わり、香港市場やショッピングモールが出来て、その町に住む権利を販売する事ができるのであれば、全くもって安い買い物だったのでしょう。

ハウステンボスと言えば昔からセットで語られる佐世保バーガーでお馴染みの佐世保。その佐世保は九州随一の米軍基地を持っておりその広さは約415ヘクタール、基地内は日本国内憲法ではなくアメリカの法律が適用される事実上のアメリカ領土が目と鼻の先にあります。

もしもアメリカと裏で結託し交流や貿易が盛んになったり、ハウステンボス内又は周辺に香港コミュニティが活発化し、ハウステンボス内が特別香港行政地区になるとしたら、そこには上海のイギリス租界やフランス租界のように、ヨーロッパとアジアを繋ぐエキゾチックな都市が登場するのでしょうか?IRが出来る可能性も全く否めませんが、日本は何としてもクリーンな形で参入してビジネスチャンスを掴みたいものですね。

少なくとも今後の動向にもよりますが、中国の脅威を感じ国を脱出しつつある香港人にとって、疎開の場所としてハウステンボスがあれば安心出来るかもしれないという意味では、日本政府としては急に重要拠点のひとつとなりそうな予感です。

まだまだハウステンボスが香港テンボスになる日が来るのは5年後か10年後なのか?当初の江戸タウン構想が香港タウン構想に変わるなんてまさに皮肉ではありますが、せっかくなので設計した池田氏の意図を組み、エココンシャスな香港タウンに変えて欲しいと切に思う9月中旬です。