日本の留学代理店カウンセラーとして下積み後、カナダの語学学校の日本人カウンセラー経験、オーストラリアの現地留学エージェントのカウンセラーとして、あらゆる視点に立ち、現在留学NPOの代表として運営を担っています。

実際の留学生やワーホリメーカーと少しでも近い距離で、アットホームで相談しやすいカウンセリングをモットーに現在は「ただ代行」するだけではないエージェントとして、留学手続きのノウハウを留学インストラクターとして個別コーチングをしています。

スポーツによる怪我防止の為に始めたヨガに出会い、現在は留学先でのストレスマネージメントとしてのヨガを勉強中。2019年末にはカナダにてヨガインストラクター資格(RYT200)を取得。常に新しい可能性を追求する留学インストラクター。

殻を破り、未知へ飛び込む勇気

こんにちは、コウダイです。気づけば早くも3月に入り、卒業シーズンに春休みが目前というのですから驚きが隠せません。今は春から夏にかけての出発希望のクライアント様からの問い合わせも佳境に入ってきています。

まだ夏前の出発は間に合いますので、短期留学希望やワーホリ希望があればお気軽にご相談ください。

本日はチャンスとオポチュニティの話。

中学や高校、もしかしたら大学くらいまで、自分の住んでいた街を出ずに同じ街で暮らしている人は多いと思います。実家から一人暮らしになる際「自由が増える」ので嬉しさもありますが、新たな街でひとりでやっていけるか?また就職や進学を伴う場合は新しい友達ができるかなど、不安も沢山あります。

異国の地での留学生活は短期であっても、まさに自分の「安心領域」から踏み出す冒険なのですが、ある程度一定の時間が過ぎると海外であっても、日々の生活に慣れてきます。人間って本当にすごいです。

けれども同じ場所にずっとい続けると、新しいアイデアや発見ができなくなってしまったり、同じ視点から脱する事ができません。その為に海外に出て異なる視点を見ていただきたいのですが、せっかく海外留学やワーキングホリデーに出ても、そこから先は自分の行動次第なので、友達が100人できるかどうか?英語が上達するかどうか?は行動力や努力次第です。

コンフォートゾーンと成長の3つの領域:心理学的視点から

「コンフォートゾーン」とは、心理学で用いられる概念で、人がストレスや不安をほとんど感じることなく、最も快適に過ごせる心理的領域です。この領域は安心感をもたらす一方で、そこに留まり続けることは成長の機会(チャンスもオポチュニティも)を逃してしまう可能性があります。

アメリカの経営学者ノエル・M・ティシー氏による理論では、人の成長に関わる環境は以下の3つの領域に分類されています:

・コンフォートゾーン(Comfort Zone):安全で快適な領域。ここではストレスをほとんど感じず、安定した状態を維持できますが、新たな学びの機会は限定的です。

・ラーニングゾーン(Learning Zone):スキルを伸ばし、新しい挑戦に取り組む領域。適度な緊張感を伴いながらも、明確な成長を実感できる場所ですキルを伸ばし、新しい挑戦に取り組む領域。

・パニックゾーン(Panic Zone):現在の知識や能力をはるかに超えた課題に直面し、強い不安を感じる領域。ここでの学習は困難ですが、時にはこの領域に踏み込むことがラーニングゾーンを拡張するきっかけとなります。

The secret to operate outside of your comfort zone

ティシー氏のモデルによれば、効果的な成長のためには、ラーニングゾーンを広げるために定期的にパニックゾーンに挑戦し、そして身体的・精神的なリフレッシュのためにコンフォートゾーンで適切な休息を取ることが理想的なサイクルとされています。

つまり、日常の心地よい生活圏から勇気を持って一歩外に踏み出し、新たな経験に触れることが極めて重要であるというわけですね。

英語で表現すると、”Comfort Zone is a psychological state in which a person feels familiar, safe, at ease, and secure. You never grow, if you remain inside of the comfort zone.”(コンフォートゾーンとは、人が親しみや安全、安心を感じる心理状態です。このゾーンにとどまる限り、成長することはありません)という言葉が心に沁みます。

「チャンス」と「オポチュニティ」:受動的偶然と能動的好機の違い

「チャンス」と「オポチュニティ」は英語で聞くとかなり意味合いが違うと感じますが、日本では同じような意味で使われる事が多いと思います。むしろチャンスは一般的に外来語として日本語としても使われるほど。一方、オポチュニティは日本語にするなら「機会」と訳されるのですが「機会」ってなんか地味です。

実際、本来の概念には微妙な違いがあり、チャンスとは天から降ってくる「偶然的」要素が強くあります。一方「オポチュニティ」は自らの意思で選び取る好機を意味します。

そのオポチュニティの代表的なものと言えるのが、「ボランティア」です。私はボランティアで時間が取られてもマイナスな事は一才ないと考えていますが、中には「お金にもならないのにそんな事をしても仕方ない」と考える人もいます。しかし、海外留学やワーキングホリデーにおいては、些細な事全てが英語ネイティブとの交流の可能性を広げ、英語はもちろん社会を学ぶチャンスであります。

チャンスは自分から掴み取らなければならないと良く言われますが、まずはそこら中に眠っている「オポチュニティ」を自ら掴み取る事からはじまります。

中でも今年4月にバンクーバーで開催される「Vancouver Sun Run」は、まさに後者—自ら手を伸ばして掴む「オポチュニティ」の典型例です。

なぜ早朝のボランティア活動を選ぶのか?

マラソン大会や市内で行われる大型のイベントには市民の協力が欠かせません。それでも最小限に影響を止める為に、早朝の時間が利用される事がほとんどです。

「無料のボランティア?それなら暖かい布団でゆっくりしたい」

「アルバイトで収入を得たほうが合理的では?」

正直、朝に自分のステイ先からバンクーバーのダウンタウンまで行く交通の時間を考えたら、相当早起きが必要な可能性があります。しかも、雨だったらどうしよう!?全然コンフォートゾーンじゃないですし、雨だったらむしろパニックゾーン入りです?

しかし、早朝の活動には、金銭では得られない価値があります。マラソン参加者はこの日の為にコンディション整えてきていますので、迫力が違います。

バスや電車の中はランナー達で集まり、街の一体感を感じる事ができます。バンクーバーでSun Runに出たといえば、一気に親近感が増し、多くの人と仲良くなりやすくなります。これ本当です。

普段とは異なる視点から社会を観察する機会、早朝の清々しい空気を感じる体験、そして何より通常の生活サイクルから一歩踏み出す勇気を試す場となるのです。

自己変革のきっかけとなるボランティア

2025年4月27日に開催される「Vancouver Sun Run」は、4万人以上のランナーが参加する北米最大級のランニングイベントです。このイベントを支えるのは、1,500人を超えるボランティアの方々です。

・ボランティアの様々な役割:スタート地点での選手整理、給水所での支援、コース案内、ゴール地点でのメダル配布など、イベント全体をサポートします。

・参加特典:記念Tシャツや軽食の提供があり、学生には活動証明書も発行されます。

詳細はVancouver Sun Run 公式ウェブサイトでご確認いただけます。

日常のルーティンから解放され、早朝の新鮮な空気を吸い込みながら、活気に満ちたコミュニティイベントの一員となる経験は、「コンフォートゾーン」から抜け出す絶好の機会となるはずです。

ボランティア登録の方法に関してはインスタグラムのリールもご確認ください。

未知の経験が開く、自己変革への扉

確かに「コンフォートゾーン」を飛び出すには勇気が必要です。しかし、その先には新たな発見、意外な自分の能力の開花、そして何より忘れられない記憶が待っています。せっかく留学という大きな一歩を踏み出したのですから、その勢いで更に多様な経験を積み重ねてみませんか?

「まずは試してみる」—その小さな一歩が、思いもよらない新しい自分との出会いを約束します。

私どもは完全予約制ですが、頂きましたご相談には十分にお時間を取ってお話お伺いさせて頂きます。

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