北米最大級、現地で行われるワークショップは熱気に包まれる
こんにちは、コウダイです。花々が咲き乱れる気持ちの良い5月はたっぷり楽しめましたでしょうか?6月は早くも梅雨気味な予感ですが、カナダやアメリカ西海岸の6月は日も長く夜は涼しく過ごしやすい気候の地域が多く、勉強やスポーツにも適しているので、梅雨時を狙った「留学」は悪くないと思います。
5月は業界向けのBtoBイベント等もこの時期に多く開催されており、日本だけでなく世界各地、やはり様々な国のコロナ規制が緩和された事から、海外でも久々のマスクなしの対面フィジカルイベントが開催され、私も数年ぶりに再開されたカナダの最先端の留学研修イベント、ICEFバンクーバーに参加してきました。
留学エージェント向けの教育ネットワーキングイベントであるICEF(アイセフ)は国際教育機関と留学エージェント及びその関連業界を繋げる国際会議やセミナー、エージェントトレーニングを行う団体であり、カナダやオーストラリア政府との留学エージェント向けのトレーニングやオンラインアカデミーを運営したり等、国際教育や留学にまつわる国際事業を幅広く手がけるグローバル組織です。
日本から海外に行く留学生の人数はたかが知れているだろうと思ってしまいますが、グローバルにおける留学産業、つまりはInternational Education (国際教育)産業です。コロナによる失速はあったものの、現在の世界の留学市場規模は約28兆円あり、今後2030年までに倍以上の60兆円を超えると予測されている巨大産業なのです。
世界市場では例え日本、韓国、中国の東アジア全体が失速していても、インドやアフリカ、東南アジアの国が経済成長を遂げていれば、市場全体でバランスを取る事が出来ます。頭の中では分かっている事でありますし、オンライン会議やウェビナーでも十分だと思っていましたが、久々に実際に人が集まる対面型イベントを体験して、人々のエネルギーに圧倒されます。
ドレスアップしている人や、やる気や情熱に満ちあふれている人。派手なパーティ気分でウキウキしている人も集まり、日々を駆け抜けようとしている人たちが様々な輝きを放っています。
ICEFの留学イベントは「留学の見本市」のようなものも兼ねており、新しいプログラムやコース、新キャンパスや経営統合などをお披露目の為、各学校の代表や優秀なコアスタッフが集まります。
「今までは留学生の募集は積極的にしていなかったんだけれど・・・」という公立カレッジや専門学校も少なくなく、西海岸の新鮮なシーフードを豪快に調理する調理師スペシャリスト養成のウエストコースト・カリナリープログラムや北のハリウッドと言われ映画や映像制作の都になりつつあるバンクーバーならではのVFX技師養成や卒業後に就労ビザの取得できるフィルムプロダクションコース等、今回を機に新しく仕入れた留学プランや挑戦的なプログラムは無限に広がる可能性を秘めていると感じました。
海外留学で学ぶのは英語だけではない。だからメンタルのトレーニングが必要。
そして、世界規模のイベントでは、今どこの国が世界で経済主導権を握っているかと感じさせてくれるだけの人種の比率を見る事が出来るのも多くの特徴です。
コロナより数年前まではアラブ系や中東諸国やアフリカの留学エージェントが目立っていた中、2023年は圧倒的にインド系エージェントがひしめきあっていました。一言でインド人といっても高額な学費が動く巨大ビジネスですので英国紳士のようなスタイリッシュなスーツに身をまとうインド人ばかりです。
またイベントが開催された街、バンクーバーのお土産屋さんに立ち寄ってみれば、一昔前は中国系のスタッフで運営されていたお店のオーナーはほぼインド系に入れ替わり、インド人経営のお土産屋さんストリートと化しています。
インドといってもカースト制度と強烈な経済格差が尚残るインドからの留学生はは軒並み富裕層です。しかも想像を絶する桁違いの富裕層が集まりUS$100紙幣に描かれるベンジャミン・フランクリンを出して、アメリカではFull of Benjamin (FOB)と揶揄される程です。貧富の激しいインド人にとって「留学」とは福沢諭吉やベンジャミンを豊富に持っている人だけの特権です。
最近の日本に来ている中国人も相当な富裕層が多いそうで、1億総中流階級を目指す日本人の視点から見ると驚愕してしまいます。
このように英語の勉強だけでなく、周囲を見回したり、話を聞いたりするだけで得られる情報が無限にある「留学先」では、沢山の勉強の仕方があり、取り組まなければならないのは英語や専門知識の座学だけではありません。
学生から社会人になる変化と同様に、英語の勉強は海外に舞台が移れば、「テスト勉強」から「現場での実践」になり、今までの試験対策的勉強テクニックは一切通用しなくなってしまうのです。
実際に「裕福なクラスメイト」や「キラキラしている優秀な学生」を目の当たりにするのは、自分との葛藤との戦いであり、見渡す限りのクレイジーリッチな富裕層の留学生達と自分の住む世界が違う事を身に染みて感じる場所です。現実は冷静に受け止めなければいけません。100%たそがれる事でしょう。
「留学」の先には経済格差や貧富の格差があり、自分のいる位置がどこなのか、突きつけられる体験をする事になり、人生における視点や視野をひっくり返してくれる経験を得られる機会でもあります。そこで自分に与えられた環境の中で、いかに楽しみ、逆境を乗り越えていくか等は、テスト勉強とは全く異なります。
確かに日本にいながらしても海外からの学校スタッフが定期的に日本出張にやってきて、生の話を聞き学校との関係を構築する事が出来ますし、カナダ大使館も定期的に学校を招致してくれています。
しかし、実際に自分の目で、留学の目的地である「学校」を訪問する事によって得られる情報は文字通り「百聞は一見に如かず」。
私としても今回のICEFネットワーキングイベントは文字通り、100倍の情報量を得る事が出来ただけでなく、アイデアやモチベーションも増幅させてくれる久々の対面ワークショップでした。
これからも私達ならではの新しく挑戦的な留学プログラムの作成やプロモーションを続々と発信して参ります。いち早く最新の留学スタイルにご興味がある方は一度お問合せ下さい。
私どもは完全予約制ですが、頂きましたご相談には十分にお時間を取ってお話お伺いさせて頂きます。