上海はシャンハイなのに、北京は何故?これだから日本語はややこしい。
平和の祭典、北京オリンピックが終わりました。次はパラリンピックですが、その間に休みもあり、一気に社会の雰囲気が変わりそうです。
この間、母に何故、北京(ペキン)オリンピックなのに、ベイジン(Beijing)になってるの?と聞かれ、「ハッ」としました。英語でペキンはBeijingなので、当たり前のように思っていましたが、そもそも、中国語で北京の発音も「北」がBeiで、「京」がJingなので、読み方はベイジンになるので、「ペキン」ではありません。そして、基本的に世界では、ベイジンが通称になっています。
では、何故?と調べると「恐らく、広東語の読み方であるバキンを聞いてペキンとなったのだろう」という諸説。つまり、日本では当たり前のように「ペキン」と呼んでいますが、海外で「ペキン」と言っても、誰にも通用しないという事。
すなわち北京(ペキン)とは日本語であり、造語や外来語にあたるという結論に至ります。
英語を学ぶ留学先と言えば、主にアメリカやカナダ、オーストラリア、イギリスなどなど、英語圏である事が多く、その全てが移民の国である為、世界中から沢山の国籍の人が集まっています。
そこで、分からないと困るのが「国名」や「都市名」です。日本語では知っていても、英語で分からない事が多く、「北京」もその一例ですね。
また、アメリカはアメリカではなく、ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカであり、一般的に北米では米国の事を「ステイツ」又は「ユナイテッド・ステイツ(or US / ユーエス)」と呼びます。
「アメリカ」とは、ご存じの通りアメリカ大陸の事を意味しますので、南米から来た人たちにとっては、アメリカどこの国のことを示すか分からない事も多々あり、少々失礼にもあたってしまいますよね。
南米の国の英語の名前や読み方などは、Youtubeで簡単に確認することができます。海外留学で学ぶ英語は「テスト英語」ではなく、また、テストの点を取る為に海外留学をするのでもありません。
英語の中で生活をするという事はどういう意味である事か?
その為の対策や勉強方法とは?
そのひとつが、世界の国名を「英語」で覚える事です。その次のステップでは、都市名を英語で覚えましょう。出来れば、大体の地理も分かっていると良いと思います。
さて学校の初日、Where are you from?と聞かれて、Hi,I am from Ukraine、と言われたらどうしましょう?
今、騒動があり国際的にも注目されているウクライナは、英語では、ユクレインと発音します。「ユクレイン?」と聞き返して、相手が一生懸命説明してくれて、やっと「あー、ウクライナの事か」となっていたら、話は一歩も進みません。
もちろん、あなたは新しい単語を覚えて勉強になったと思うかもしれませんが、相手にとっては、自分の国の場所や名前を知らなかった事はショックに違いありません。
想像してみてください、I am from Japanと言って、「え、ジャパンってどこ?」と言われたら?「えー!ジャパン知らないの??」とショックを受けてしまいませんか?もしくは、自分の英語がそんなにおかしかったのかと、別の「ショック」も受けてしまいそうです。
国の名前を知っているだけで、そしてせめて首都の名前を知っているだけでも、相手にとっては好印象を与える事は間違いありません。
留学先でスムーズに友達を作るには?
海外生活を快適にするには?
出発前に勉強するのは、TOEICテストでもTOEFL対策でもありません。
世界地図と国名、首都の名前です。英語で他の国はなんというのか?友達同士でクイズ形式のように出し合っても面白いですし、世界地図やウィキペディア(日本語ページでOK)を見ながら勉強しても面白いので、頭の中の世界地図を広げてみましょう。
それこそが、まず留学の第一歩、そしてグローバル人材への第一歩です❗
※トップの写真は2019年に訪れた上海のもの。北京ではないのであしからず。