日本の留学代理店カウンセラーとして下積み後、カナダの語学学校の日本人カウンセラー経験、オーストラリアの現地留学エージェントのカウンセラーとして、あらゆる視点に立ち、現在留学NPOの代表として運営を担っています。

実際の留学生やワーホリメーカーと少しでも近い距離で、アットホームで相談しやすいカウンセリングをモットーに現在は「ただ代行」するだけではないエージェントとして、留学手続きのノウハウを留学インストラクターとして個別コーチングをしています。

スポーツによる怪我防止の為に始めたヨガに出会い、現在は留学先でのストレスマネージメントとしてのヨガを勉強中。2019年末にはカナダにてヨガインストラクター資格(RYT200)を取得。常に新しい可能性を追求する留学インストラクター。

コウダイ
コウダイ
カナダ政府の突然の発表。一体カナダ政府は何を考えているのでしょうか?留学業界に関わり続け、様々な体験を通した留学専門家の視点として、私コウダイが考察します!あくまで私見である為、希望的観測は割愛させて頂いています。

こんにちはコウダイです。

薄々分かっていた冬季のコロナ感染爆発。案の定昨年末から学生ビザの入国が始まったものの、2月1日より更に厳しい規制が始まりました。

2020年の時点で、各国の新型コロナ感染拡大抑止の為の方法は様々なものがありました。初動が早かった台湾や留学生やワーキングホリデーやビジネス旅行者に対しても厳しい対応を取った、オーストラリア。誰もが知る若きママさん女性首相の即断力が響いたニュージーランド。

いずれの国も共通しているのは大なり小なり、島国であるという事でした。

確かにそれに対して、アメリカという最大の感染国と地続きに持つカナダは厳しい措置を取ったものの世界中に散らばる多くの移民の帰国や州内での移動。

一時は裏ルートとされていたアラスカからの車手の入国等、抜け穴を埋める事が出来ず、新型コロナウイルスを完全に抑えきれないまま本格的な冬へと突入しました。

国により試行錯誤が続く新型コロナ対策ですが、カナダはどのような道を歩もうとしているのでしょうか?そして、その方針転換は現地にいる日本人や留学生、今後の留学にどのような影响を与えるのでしょうか?

参考までに過去の流れから振り返ってみましょう。

<2021年2月16日更新>

2020年10月20日

留学業界や学生が首を長くしてまっていた「学生ビザ」での入国規制が緩和され、以前よりは厳しい審査となったものの、道が開かれます。現地での2週間の隔離はもちろん必要ですが、ホテルや学生寮、ホームステイ等の選択が可能になりました。実際、Student House(学生寮)は個室のみの案内ですが、共有キッチンの利用ができたり、庭やバルコニーがあれば、敷地内に限り外の空気を吸う事が出来ます。

2021年1月7日

しかし、その後東海岸のオンタリオ州やフランス語圏のケベック州の感染爆発により、ロックダウンが始まり、すべてのカナダ入国者に飛行機搭乗前72時間以内のPCR検査陰性証明が必要となりました。

西海岸のバンクーバーも昨年11月から厳しい規制(Strong Restriction)が始まり、コアバブルと呼ばれる限定された親しい人以外との不必要な接触が禁止されています。

「コアバブルの定義とは?」は過去ブログ記事も参考にして下さい↓↓↓

2021年1月29日

遂にカナダは更なる国境規制強化へと加速させ、2月1日以降のすべてのカナダ入国者に対して(All Travelers)に対して、出発前の陰性証明に加え、到着後さらに空港でのPCR検査がの義務化を行うとジャスティン・トルドー首相より発表がありました。

その他、到着後には14日間の隔離の前に加えて3日間、カナダ政府指定のホテルでの強制滞在が必要になると付け加え、その金額は自己負担であり約$2,000(約17万円)以上になるというアナウンスに多くの関係者から困惑の声があがります。

2021年1月31日

この日より、すべてのカリブ諸国や南米国との飛行機(人)の往来を少なくとも4月30日までは停止をする事で航空会社各社と合意し、南米諸国との往来を禁止としました。

これに関しては寒い冬になると南の国へ移動し、猛暑を避け夏に気候の良いカナダで二重生活をする【スノーバード】と呼ばれる一部富裕層の生活スタイルが影響していると考えられています。

コロナ禍においても自粛等せず、感染拡大している米国フロリダ州やブラジル等に移動している人達が存在しているのは否定出来ない事実です。

2021年2月1日

到着時のPCRに検査の義務化がトロントピアソン空港にて開始され、PCR検査が始まりました。

しかし、3日間の強制ホテル滞在に関する詳細は発表なく、具体的な開始日も出ておらず、As soon as possible in coming weeks(準備ができた翌週中にでも)とされています。また、ホテル代だけでなく、PCR検査も自費で支払いが必要になるとの事なのですが、詳細はまだ未発表で不明な為、結局正式にアナウンスメントがあるまでは、単純に入国時にもPCR検査を行うという状況になっています。

2021年2月3日

この日より、カナダへの入国は西のバンクーバー、東のトロントとフランス語圏のモントリオール、カナディアン・ロッキーや石油産出都市であるカルガリー空港の4つの主要空港のみの入国へと限定されます。これは、旅客機だけでなく、プライベートジェットや輸送関連のフライトすべてに適用との事、今後国際便や州をまたぐ物流の流れに異変や遅延がある事も予測されるかもしれません。

各空港での強制ホテル滞在に関しては現在カナダ政府が4空港近くの興味があるホテルを募集しており、Applicationを受け付けています。受け入れホテルは今後少しずつ決まっていくと見られており、カナダ時間のこの日に恐らくアップデートが予測されます。PCR検査費用も自己負担になる事から合計で$2000の個人負担がかかってきそうであるという事が現段階です。

2021年2月12日 * 2/16 updated!

2月の1週目から開始されるとされていた国境封鎖は、すぐに始まる事とはならず、受け入れ先のホテルも決まらないままでした。その為、事実上到着後のPCR検査が行われる空港はあったものの、その後の3日間の政府指定ホテルでの強制隔離は行われていませんでした。発表自体が先行した為、現在はカナダ入国のぷちラッシュが始まっています。

この日、カナダ政府公衆衛生庁により新たなルールが定められ、Patty Hajdu大臣よりオンライン閣議にて発表されました。2月15日以降に陸路での入国者すべてに72時間以内のPCRテスト陰性証明の提出が義務付けられる事となりました。(そうなんです、カナダの国会は今、ほぼオンラインで大臣は自宅から答弁や閣議をしています。)

合わせて、2月22日より陸路での入国者すべてにも到着時のPCR検査と2週間の隔離期間最終日に再度PCR検査が必要となります。

そして、全ての空路での入国者に対しては、2月22日よりカナダ到着後のPCR検査、その後政府指定での3日間の強制ホテル隔離がいよいよ始まります。政府指定ホテルでの予約は2月18日に開始予定とされており、自身にて出発前に予約が必要となります。

いわゆる留学生は基本「空路」での入国になるので、ここに当てはまるのですが、残念ながらエッセンシャルの定義に当てはまるかと物議となっていた「学生」や「就労ビザ保持者」含め、ほとんど全ての人がこの3日間の強制指定ホテル隔離の対象となるそうです。

また、陸路同様に2週間の隔離期間最終日には再度PCR検査が必要とされ、陰性結果が出れば晴れて隔離終了となる流れです。

ジャスティン・トルドー首相は改めて首相会見にて、レポーターからの厳しい質問を受けても、強い感染力を持つ変異種に対しての強烈な対策であると語気を強め、強気の姿勢を崩しませんでした。

政府指定ホテルの予約サイトは始まっていないので、詳しい料金は出ていませんが、3日間の宿泊で$2000〜$3000が予想されています。PCRテストも自費である事から、約25万円は覚悟したほうが良さそうです。

カナダ政府各省庁からのリアクション

例えば、日本の厚生労働省の大臣にあたる、Minister of Health、カナダ与党(リベラル/自由党)所属のPatty Hajdu(パティ・ハジュ)氏は”No one should be traveling right now. “「誰ひとりとして旅行をするべきではない」とコメントを発表しています。

“Each of us has a part in keeping our communities safe, and that means avoiding non-essential travel, which can put you your loved ones and your community at risk,

The new measures announced today will be an important tool for protecting our communities, and increasing our compliance and enforcement capacity will help is keep all Canadians safe from Covid-19.”

Avoid non – essential という部分は気になります。このルール自体が、あくまでこのルールが「Non-essential」をどのように定義付けているのか?

例えば、学生ビザで入国する留学生はNon-essentialとなりのだろうか?そして、そこに$2000にも及ぶ費用強制負担の必要性はあるのだろうか?

留学専門家としての意見

確かに・・・、実際2週間の隔離期間に外出をしてしまった学生や、ロックダウンにも関わらず、友人に誘われて、ホームパーティに出かけてしまったというような現地の悪友の存在などの報告が現地から届いています。

日本人の考え方であれば、隔離期間は守るのが当たり前ですが、お金持ちの学生や全く異なる考え方を持っている世界中の留学生が2週間大人しくしているとは限りません。

少なくとも3日間だけでも強制的に学生もホテルに隔離する事が出来るのであれば、その分カナダでの新規感染を防ぐ事が出来るかもと考えると、留学生が対象になってもおかしくないとも思えます。*2/12更新【悲報】やはり学生も隔離対象となりました。

逆に言えば、「留学生」を対象にしなかったら、誰を対象にしているのか?

それは、今もカナダ国外に在住しているカナダ人のカナダへの帰国や前述にも出た【スノーバード達】の存在もあるのだと思います。

ノンエッセンシャルの代名詞にもなっている事から、極めて悪質であると考え、目の敵にされているスノーバードだけを対象にしているのであれば、抜本的な感染対策にはなりませんが、現実にはカナダでは受けられない治療等を受けにアメリカに定期的に通う医療ツーリズム等の存在もあります。

また先日のカナダ政府の発表では、この規制対象外に入るのは、Very limited examptionと明記している為、学生ビザが、規制外対象になるとは考えにくいとも思えます。

そう考えると今回の発表は事実上、カナダ人を含め、今の状況ではどこにも移動をしないで下さいという国からの要請とも言えるでしょう。

現在、カナダの留学専門教育機関であるLanguages Canadaが政府に対しての交渉(ロビー活動)を行っていますが、ここからの論戦やディスカッションは政治的要素が大きく左右する事だと思われます。

少なくとも、リベラルを掲げる自由党の与党幹部が口を揃えて、水際対策を厳しくするという判断。

国家単位での要請である事から、本気度も伺えます。

気温が暖かくなり感染スピードが遅くなると考えられる春が来れば、一気に緩和されるのでしょうか?

先日、カナダは予定されていたワクチン供給量の25%がカット又は遅延されたというニュースがありました。この流れでいくと、まずは国内のコロナをコントロール下におき、オーストラリアのように国内だけでも動けるような世界を目指していくつもりのようにも見えてきます。

今後もカナダ政府の動向に注視です。